戦えよウルトラ・マンタロウ
ニュー・マンタロウ誕生。46-2。最終回。
ツクバ市。ツクバ科学研究都市。

背中のジッパーを広げて、足を入れた。ブーツをはいた。手を入れた。グローブをつけた。ジッパーを締められた。モビルスーツを着た。ベルトをつけた。仮面をかぶった。目が光った。ピカッ。

「ウルトラ・マンタロウ」だ。

これを製作した日本人デザイナーは、考えるのが面倒臭いから、マンタロウの姿にしたようだ。マネをしている。日本製なんだから、少しはデザインを変更しろよ。ウルトラン星に対する、著作権法違反だ。

このモビルスーツ、巨大化はできない。人型サイズだ。マシンガンの弾丸を跳ね返す。10階から落下しても、安全だ。

付属装置スカイハイを背中に装着すれば、空も飛べる。海中・宇宙空間でも、戦闘ができる。付属装置の種類は、豊富だ。

胸のタイマーは、アナログからデジタルに変わった。ベルトには、最新式のビームガンが装着された。西部劇のヒーローみたいだ。

防衛省・国防総省・NASAが、共同開発した極秘のモビルスーツだ。総理大臣・防衛大臣から命令が下れば、依頼を断ることはもうできない。ここに、新たなウルトラ・マンタロウが誕生するのであった。

契約社員。日給1万円。出動手当て、1回1万円。住宅手当、職務手当て、皆勤手当て、残業代、深夜手当て、育児手当、配偶者手当、冷暖房手当て、食費代、交通費その他。以前より賃金が上がって、生活はよくなった。ウレピー。

1つだけ問題があった。実験で、何度かモビルスーツの飛行装置が爆発したことがあった。

たとえ空中爆発をしても、小型パラシュートを装着しているから、落下しても安心だ。防衛省は、早急に、改善してくれるらしい。チョット、不安。

新ウルトラ・マンタロウは、果たして地球を、人類を守ることができるのであろうか。

終わりなのだ。

< 68 / 68 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

スクランブル・ジャックin渋谷

総文字数/61,971

ファンタジー108ページ

表紙を見る
A super short story.

総文字数/4,854

ホラー・オカルト6ページ

表紙を見る
ジェネシス(創世記)

総文字数/241,536

ファンタジー375ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop