水月蝶
そして・・・文化祭当日☆

「いらっしゃいませ~」

色々なとこから接客などの声があふれている。

私たち男女逆なクレープ屋(?)は一応儲けているんだけど・・・

ってか間に合わない!!

客はどんどん並んでいって・・・

私たちは大忙し。

交代などをせず、皆露店の中で働いている・・・。

・・・思うんだけど・・・並んでる人全員女だよね??

クレープを食べるのは女の人の方が多いけど・・・作っている空を見て・・・るよね??

はぁ・・・

空がもうちょっと平凡な顔だったら・・・

って思っちゃったり・・・。

「瑞稀ーっ!!クリーム足りないーっ!!調理室から持ってきてー」

「うんっ!!」

はぁ・・・何度校内を走ったことだろう・・・

明日には筋肉痛だな・・・って明日も文化祭だよ・・・。

3日間連続とか・・・死んじゃう・・・

「俺もいこっか??」

「いいの??」

「フルーツもないし・・・生地作る粉もないから。重いし??」

「ありがと!!」

やっぱ・・・やさしい・・・。

最初はこんなに優しくなかったしなぁ・・・。

やっぱり・・・好き。

そんなことを思っていると・・・

「空ッ!!」

「沙羅!!」

・・・そうだった・・・。沙羅さん来るんだった・・・。

「クレープ屋行ったのだけど・・・空がいなくて・・・莉沙ちゃんって子に教えてもらって・・・。」

「あぁ、材料取りに行くとこだったんだ。」

「そっか・・・。」

沙羅さんはそういうと私の方を見た。

「あ・・・この前の!!」

「こんにちは」

私はできるだけ笑顔で挨拶をした。

「こんにちは」

沙羅さんも・・・。
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