水月蝶
私はさっきあったことを莉沙に耳打ちした。

「そっかそっか・・・。で・・・その人は??」

「ぁ・・・運ぶの手伝ってくれて!!」

「あ、どうも♪あのーこれどこに置けばいいですか??」

「んーとそこにお願いしますー・・・」

そうクラスの女子の1人が言いかけたとき・・・

「凛くん!?えっ!!!?うそーっ!!」

「何々!?凛くん!?」

何・・・??凛くんって・・・。

ってか・・・騒ぎになっちゃってるような・・・。

「ねぇ・・・莉沙・・・凛って誰??」

「なんか、1年6組の転校生らしいよ??2学期かららしい♪メンズのモデルやってるらしいけど・・・」

「そうなの!?知らなかった・・・」

私・・・情報網ないなぁ・・・。

「んじゃ、改めてねー♪俺、古閑崗凛(こがおか りん)って言うのねー」

「ぁ・・・楢崎瑞稀です・・・」

「敬語じゃなくてもタメなのに♪まぁ、どうぞ宜しく!!」

「こちらこそ・・・」

なんかテンション高いッ!!ついでに・・・馴れ馴れしい・・・??

でも・・・そんな事より気になるのが・・・空と沙羅さん・・・。

楽しくまわってるかな・・・??

どうしたら私は空の隣にいれるんだろう・・・。

もっと可愛くなれたら??

もっと性格がよくなったら??

ねぇ・・・教えてよ??

現実を見たくないんだよ・・・

私は隣にはいれないってことを・・・

信じさせられたくないんだ・・・。
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