無謀な恋
「さっさと言えばいいのに」
「だから、私は気持ちを伝える気なんて無いんだって!」
「はいはい、そう言ってな
後で痛い目見るのがオチだから」
相変わらず、手厳しいですわ(汗)
でも、私みたいなのが告白しても目に見えてる
私は、冴えないし、可愛くないし
また、それ以上に……
侑司は……好きな人がいるから
それを知ったのは、侑司が載っていた雑誌のインタビューだった
そこには……
“同い年の好きな人がいる”
と書かれていた
その時は、めちゃめちゃショックだった…
好きな人がいることより…
私に、何も言ってくれなかったことに…
今まで、何でも幼なじみの私に打ち明けてくれた
なのに……
バシッ!!
「いたっ!」
「なにぼーっとしてんのよ」
未夜に頭を叩かれた
地味に痛い……
「いや、ちょっと考え事してた」