無謀な恋
「あっ!
麻実ー、持って来てくれたのかー?」
「う、うん…」
「……サンキュー!!
いやぁ、助かった助かった!」
「今度、何か奢ってね
学校早退して来たんだから」
「わかってるって!
あ、ついでに俺が撮影終わるまで待っててよ」
「えー……」
「いいじゃんいいじゃん!
はい、ここに座ってー」
「私本当に帰りた「侑司くーん、撮影始めるよー」
「はーい、今行きまーす!
絶対待ってろよ?」
そう言い残して、小走りでカメラの方に行った
はぁ〜……
しょうがないから、待ってよ
パシャッ・・・パシャッパシャッ・・・
「侑司くん、カメラの方少し睨んでー
そうそう、いいよー」
本当……すごい…
まるで別人だ……
そんな侑司を見たいけど
見たくない…
さっきから胸が痛い……
その理由はよくわからない
もう自分が嫌になるよ…