恋しても良いですか?
【7】友達。



そして、新学期…何だか晶と会うと思うと少し緊張していた。


でも、それはまた始まる重苦しい学校生活に対してなんだと、自分の中でよく分からない理由をつけて、誤魔化そうとしていた。


だけど、運が良いのか悪いのか、体調が思わしくなくて、学校に行くとすぐにアニに保健室に連れてかれた。



「…もう大丈夫だって言ってるのに。」
「文句言うな。
大人しく式が終わるまで寝てろよ?
後で迎えに来るから。」
アニは真剣な顔でそう言うと、保健室から出て行った。


「はぁ……。
結構いろんな人にアニと居るとこ見られたなぁ…。

仕方ないんだけど…。
晶とも今日はもう会えなそうだし。


って、何言ってんの??…私。
違う…違うよ…。」
そう一人慌てて呟いて……アニに言われた通り寝ようとしてると、保健室の扉が開く音が聞こえた。


誰?
そう思っていると、ベッドを囲っている白いカーテンが開けられた。


アニのファンかな??
そう思った。



「李緒。」
ちょっと寝たフリをしていると、聞き覚えのある男の子の声で名前を呼ばれて、とりあえずアニのファンじゃないって安心して目を開けると、晶が居た。







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