恋しても良いですか?
「李緒ー!!」
晶と話してると、いつの間にか始業式もその後の先生の話とかも終わってたみたいで、アニが迎えに来た。
「大分顔色良くなったみたいだな。」
「うん。」
アニはベッドに座ってる私の顔の高さまで屈んで、私の顔を見てそう言って頭を撫でてくれた。
「先輩、さっきは教えてくださって有り難うございました。」
「いや…李緒が家族以外に心開きつつあるのは珍しいから。
余計仲良いんだと思って。
これからも李緒をよろしくな。」
アニは一礼してお礼を言った晶に、優しい顔でそう返して居た。
「はい。」
晶もそれに普通に笑顔で頷いた。
「じゃあ、そろそろ帰るか。」
「李緒、これ。
じゃあ、また明日。」
晶は私に携帯を返しながら、そう言った。
「うん、じゃあね。」
晶に別れの言葉を言うと、アニと先に保健室を出た。