恋しても良いですか?
【11】救世主。
「ちょっ、大丈夫?
りーチャン??」
「おい、李緒?
しっかりしろ!!
薬はどうした??」
誰かが駆け寄って来て、そう私に声をかけた。
うっすらと目を開けてみると、夜白とアニだった。
だけど、苦しくて何も話せない。
夜白は焦りながら、私の状態がやばい事を悟って、携帯をスカートのポケットから取り出して救急車を呼んだ。
「おい、こいつに何した?」
「別に私達は…。
そいつが悪いんだから。」
「うちらおちょくって、なかなか話さないから。」
「何を??」
アニは私を心配そうに覗き込みながらも、そう声だけで低く聞き返した。