恋しても良いですか?
【13】告白と言えない事。



目が覚めるとすぐに皆が来てくれて、夜白に説明してもらって、状況を把握する事が出来た。


聞いた話によると…あの発作が起きてる時に、先輩達に薬と水を奪われてから、私は発作で苦しんでて。

そこに駆けつけたアニと夜白が救急車と先生を呼んでくれて、私は病院に運ばれたらしい。




「心配かけてごめんね。
あっ!」
私は重大な事を思い出した。


「何だ?」
「仕事!
仕事行かなきゃ!!

今日、夕方からあったでしょ?急がないと。」
「李緒、待て。」
私は急いで重い身体を起こそうとしたら、アニがそれを制止した。


「アニ。」
「李緒、とりあえず落ち着け。

今日の仕事はクライアントに連絡して、別の日にずらしてもらうように美希に頼んだから。」
蓮くんが仕事の予定をずらした事を私に伝えると、アニは辛そうに顔を歪めて下を向いた。



「迷惑かけちゃったんだね。
皆に…。」
「りーチャン。
今日ばかりは仕方ないよ。

とりあえずゆっくり休んでて。」
夜白は完璧落ち込んでる私に、宥めるようにそう言ってくれた。



「ごめんな。」
「アニは悪くないよ。
別に責めてるんじゃないの…いろんな人に迷惑かけた自分が嫌なだけ。

アニ、夜白ありがとね。
蓮くんも忙しいのにごめんね。

美希さんにも謝らなきゃ。」
心底自分を責めてる感じのアニの言葉を否定して、私は1人1人にお礼を言った。





本当にアニのせいだなんて思ってないし、ましてや怒ってなんかない。

自分が弱かっただけ。



私こそ、いつもごめんね…。










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