恋しても良いですか?
【16】最初で最後のクリスマス①。




そして、翌日…クリスマス。

予定より早めに撮影が終わったので、待ち合わせ場所の近くまで美希さんに車で送ってもらうと、少しお店に入ったりして、晶に何かプレゼントしたいなと思ってみていた。



「うーん。
晶、何か欲しいものないのかな??」
そう呟きながらも、食べ物系とか消耗品とか残らない物と、ずっと使い続ける物のどっちをプレゼントしたら良いのか考えていた。




私の事…忘れてほしくないけど、でもあとで苦しませるような事になるのなら、無くなるものの方がお互いの為に良いのかもしれない。





結局悩んだ末に何も買えなかった。

待ち合わせの時間が近づいてきていたので、私は仕方なく晶との待ち合わせ場所に向かった。


数分後…待ち合わせ場所に約束の時間より早く着けた。

晶はまだ来てないよう。


私は携帯に事務所から連絡が来てないか一応確認していると…後ろから肩を軽く叩かれた。


「晶?」
そう言って振り返ると、晶ではなかった。

知らない男の子…。



ちょっと明るめの茶髪に耳にピアスを何個も開けてて、ちょっとチャラそうな感じだ。

年は私とそんな変わらないかな…。











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