恋しても良いですか?
【17】最初で最後のクリスマス②。


気づかない間に結構時間は進んでたみたいで、晶はさっき私が待ってたとこに戻って来ていた。



「待たせちゃってごめん。」
「別に大丈夫だけど、李緒こそ大丈夫か?

何か顔色ちょっと悪いみたいだけど…。」
晶は私の顔をジッと見ながら、そう言った。



「うん、大丈夫。」
「そうか?

そう言えば、さっき知らない女の子達と喋ってたみたいだけど、知り合い?」
「えっ、あぁ。
そう…友達の友達の友達?」
私は晶の質問に少し焦りつつ、そう返した。


「それって、友達?
疑問系だし。

まぁ、いっか。
ちょっと時間空いたけど、どうする??」
「んー。
じゃあさ、私の夢叶えてくれる??」
「えっ、何?」
「ちょっと、ついてきて!!」
私は晶の質問には答えずに、晶の手を掴むと、小走りで映画館を出て、目的の場所へ向かった。






「もしかして、夢ってこれ?」
映画館から少し歩いたところの少し大きめのゲームセンターに入って、プリクラ機の前まで来ると止まった。








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