愛してるよと言われたくて


その日、私は風呂場で手首を切った。


思ったより深くきれたのか、
血が止まらずびっくりしたのを覚えている。






すっきりした。




今日は薬をいっぱい飲ま無くても大丈夫。




そう思った。





血と同じで、

涙も止まらなかった。




お父さん


私を置いていかないで



大好きなお父さん



私を一人にしないでよ






つかさまだ14歳だよ



まだ心、治ってないよ




お父さん




お願いだから生きてよ





そう思いながら剃刀を腕にあてた。
< 18 / 25 >

この作品をシェア

pagetop