わたしはね、ママを選んで産まれて来たの。 −上−
幼稚園の卒園式 当時。
小学校が別々になる友達は少なかったのに、
何故か卒園式では大号泣。
父がビデオカメラを回していたが、
泣き顔が恥ずかしくて逃げ回ってた。
わたしは本当に、
幼稚園が大好きだった。
今でも園歌歌えるくらい、
本当に本当に大好きだったな。
園長先生は、
怒ると本当に怖い先生だったけど、
優しくて、
ユーモアがあって、
わたしは、
この園長先生の幼稚園に通わせて貰えたことを、
ママに本当に感謝しています。
いじめもなくって、
みんな仲良しで、
喧嘩しても、
すぐに仲直り出来て。
先生たちも本当に大好きだった。
初恋の相手のしゅうちゃん。
元気かな?
お互い両想いだって気付いてたのに、
わざわざリボンの形に折ってくれたラブレターと、
折り紙で作ってくれた指輪をくれたのは、
多分一生忘れない。
大好きだったから。
だから小学校別々になっちゃうとかよりも、
大好きな幼稚園に通えなくなることが、
何よりも寂しかったんだ。
小さなわたしを、
少しだけ大人にしてくれた幼稚園。
ありがとう、友達のみんな。
ありがとう、先生のみんな。
ありがとう、園長先生。
ありがとう、S幼稚園。
大好きだった。