【短編】白姫と黒王子

3*屋上



隆クンが私を連れて行く時、ほとんど人が居なかったカラ、
女子達の視線が気になるようなコトは無かった。



てか、根本的に教室にも、廊下にも人は居なかったのだから、
わざわざ屋上まで行かなくてもいいのに…




…と、連れて行かれている時に、ど-でもい-コトを考えた。


だって、
今凄く焦ってるカラ。

いくら黒王子とはいえ、一度は好きになった人に、2人きりになれる場所に連れて行かれるなんて…



だから、少しでも落ち着いて、冷静になろうと、あんな変な考え事をしたんだと思う。




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