京都マーブル・ラブストーリー
5 雨後春筍

(いろんなことが多すぎて)




どーんより曇り空。

多分放課後には雨が降り出すだろう。


いつもの非常階段。
アタシはてすりにもたれて手を伸ばす。


「いつまで内緒にするつもりやねん?」


「なにを?」

彼の声に振り向き答える。

「俺らがこうして一緒におること」


それは。

だって。

アタシたち付き合ってるとかそういうのと違う気がするから。


< 196 / 337 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop