京都マーブル・ラブストーリー
5 雨後春筍
(いろんなことが多すぎて)
どーんより曇り空。
多分放課後には雨が降り出すだろう。
いつもの非常階段。
アタシはてすりにもたれて手を伸ばす。
「いつまで内緒にするつもりやねん?」
「なにを?」
彼の声に振り向き答える。
「俺らがこうして一緒におること」
それは。
だって。
アタシたち付き合ってるとかそういうのと違う気がするから。