京都マーブル・ラブストーリー

気づけばいつの間にか空も暮れさっきよりも薄暗くなる。


あ。


「ホラ、空気が…蒼い、
くすんだ蒼に染まってるような感じ」

アタシは何もないところへ手を伸ばす。


「蒼?」


「うん、
今日みたいに天気がよかった日は特に。
これくらいの時間になったら世界が、
空気が蒼く見えて全部が懐かしく感じる」


アタシはいつも不思議に思っていたことを話す。



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