京都マーブル・ラブストーリー

「不安定になるからかまへんやろ?」

耳元で彼の言葉が聞こえる。

「ちょっとっ!
ここ公園っ!
他にも人がいてるから…!」


必死になって言うけれど彼は手をどけてくれない。

誰かに見られたらどうするの!

知ってる人に見られたら…!



でも。

こうしているととてもここちよくて。

そんな思いを抱くアタシも今不安定だ。

それはプルキニエ現象のせいなのかどうかわからないけれど。


< 239 / 337 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop