京都マーブル・ラブストーリー
「サナ?
スカートが埃のせいで紺色やなくてグレーになってる」
「へ?」
わ、ホントだ。
アタシは持っていた本を机の上に置いてスカートを叩く。
「今そんなことしたってまた汚れるし終わってからにしとき?」
リノは笑いながら言う。
「そっか、そやね」
アタシも笑顔で答える。
でも考えたらここまで使われてないのならこの部屋、
片付けて使えないようにしてしまえばいいのに。
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