京都マーブル・ラブストーリー

「サナ?
どしたん?」


「あ、うん。
ごめん。
埃が…目に入って…」

アタシはわざと大袈裟に目をこする。


「痛っ」


「あーホラ、
そんな埃だらけの手で触るから…」



涙が落ちる。

埃のせいなのか。

彼のせいなのか。


< 293 / 337 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop