天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ
まぁそんなこんなで安らぐ暇のない遥だったが、その日はいささか違った。
事の起こりは二時間目の終わり頃。
「……?」
1年生の教室がある天神学園A棟が何やら騒がしい事に、遥は気づいた。
「複数の騒ぐ声…集音機能ON」
ラエクスが耳の集音マイクを作動させて、A棟から聞こえてくる声を拾う。
「どうです?ラエクス君」
いつも薄笑みを浮かべている穹も、この時ばかりは神妙な顔をしている。
「……」
ラエクスは遥と穹の顔を見た。
「授業中に生徒が一人目眩を起こして倒れたそうです…患者は丹下 龍太郎…」
事の起こりは二時間目の終わり頃。
「……?」
1年生の教室がある天神学園A棟が何やら騒がしい事に、遥は気づいた。
「複数の騒ぐ声…集音機能ON」
ラエクスが耳の集音マイクを作動させて、A棟から聞こえてくる声を拾う。
「どうです?ラエクス君」
いつも薄笑みを浮かべている穹も、この時ばかりは神妙な顔をしている。
「……」
ラエクスは遥と穹の顔を見た。
「授業中に生徒が一人目眩を起こして倒れたそうです…患者は丹下 龍太郎…」