天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ
翌朝。

遥は今日もいつものように少し早くに登校して、学食でダージリンティーをたしなむ。

校門が見渡せる学食の大きな窓。

ティーカップを傾けながら、その窓から校門の様子を観察する。

もし昨日龍太郎がキチンと帰宅しているのなら、今日はあの校門から登校する姿を目撃できる筈だ。

元気に校門を潜る姿を見られる筈だ。

そう考え、この学食で張っていたのだ。

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