天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ
「反応あり」
突然ラエクスが言った。
彼に内蔵されたセンサー類が、龍太郎を捕捉したらしい。
身を乗り出して校門の方を見る遥達。
確かにそこに龍太郎はいた。
制服姿の龍太郎が立っていた。
しかし…。
「何です…?…彼は…?」
訝しげに穹が呟く。
あれは誰だろう。
…校門に立つ龍太郎は、そんな感想を抱かせるほどに別人に見えた。
外見がどうこうというのではない。
ただ、隙がなくもゆったりとした普段の龍太郎からは考えられない程に、その身に纏った気配が刺々しく尖り、鋭利な刃物のような殺気を放っていたのだ。
その体躯から漂う剣呑な雰囲気が、黒い霧のように目に見えて分かりそうなほどに…。
突然ラエクスが言った。
彼に内蔵されたセンサー類が、龍太郎を捕捉したらしい。
身を乗り出して校門の方を見る遥達。
確かにそこに龍太郎はいた。
制服姿の龍太郎が立っていた。
しかし…。
「何です…?…彼は…?」
訝しげに穹が呟く。
あれは誰だろう。
…校門に立つ龍太郎は、そんな感想を抱かせるほどに別人に見えた。
外見がどうこうというのではない。
ただ、隙がなくもゆったりとした普段の龍太郎からは考えられない程に、その身に纏った気配が刺々しく尖り、鋭利な刃物のような殺気を放っていたのだ。
その体躯から漂う剣呑な雰囲気が、黒い霧のように目に見えて分かりそうなほどに…。