天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ
穹の説明を否定する事なく。
「じゃがその『オーラにあてられた』状態という奴が厄介での」
迦楼羅が歯噛みした。
「あくまで発現するのは潜在的な力のみじゃ。肉体的には影響を受けるが、未熟な精神は何ら変化しない…龍太郎のような精神修養の足りぬ奴は、肉体ばかりが力を得て、精神がその力に追いついていない…結果として今のような暴走した状態になった。今の龍太郎は力だけが一端の只のケダモノじゃ」
迦楼羅達の影響によって引き出された潜在能力を、コントロールできない状態。
強力な武器を持った、自制心のない子供も同然という訳だ。
「わらわには、あ奴を止める責任がある」
一歩踏み出す迦楼羅。
「それなら私だって!」
天眞が声を張り上げる。
「ならば」
ラエクスが呟いた。
「こんな時こそ自分の兵器としての力が役に立つ筈です」
「じゃがその『オーラにあてられた』状態という奴が厄介での」
迦楼羅が歯噛みした。
「あくまで発現するのは潜在的な力のみじゃ。肉体的には影響を受けるが、未熟な精神は何ら変化しない…龍太郎のような精神修養の足りぬ奴は、肉体ばかりが力を得て、精神がその力に追いついていない…結果として今のような暴走した状態になった。今の龍太郎は力だけが一端の只のケダモノじゃ」
迦楼羅達の影響によって引き出された潜在能力を、コントロールできない状態。
強力な武器を持った、自制心のない子供も同然という訳だ。
「わらわには、あ奴を止める責任がある」
一歩踏み出す迦楼羅。
「それなら私だって!」
天眞が声を張り上げる。
「ならば」
ラエクスが呟いた。
「こんな時こそ自分の兵器としての力が役に立つ筈です」