天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ
「えー、突然だが今日から新しい仲間がこのクラスに増える」

お決まりの台詞を口にする担任。

つまりは転校生という訳だ。

この天神学園は『表向き』平凡な割には転校生が多い。

一体年間何人の転校生が来るのか。

しかもソフィアやアリスカのような海外からの留学生も少なくない。

猫だっていた。

神様だっていた。

最早『平凡』という単語は、この学園には相応しくなくなっている。

変わり者の登場など馴れっこだ。

にもかかわらず。

今回の転校生は新しいパターンだった。

「じゃあ自己紹介しなさい」

担任に促され、その男子生徒が言う。

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