天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ
ダン!と大きな音を立てて踏み込み。
龍太郎は右の拳を大きく突き出す!
右中段正拳突き。
空手の技の中でも基本中の基本。
一撃必殺の象徴。
極めれば人間は勿論、野生の獣でさえも仕留める事が出来る『空手そのもの』を具現化したかのような技。
過酷な修練を幼き頃より反復してきた龍太郎の右中段正拳突きは、それそのものが鈍器であり、刃であり、弾丸であった。
そんな拳を前にして、迦楼羅は逃げない。
瞬き一つせずに、龍太郎の拳が眼前にまで迫り来るのを見ている。
相変わらず夕陽よりも強く輝く金色の瞳。
その瞳が、僅かに細まったように見えた…。
龍太郎は右の拳を大きく突き出す!
右中段正拳突き。
空手の技の中でも基本中の基本。
一撃必殺の象徴。
極めれば人間は勿論、野生の獣でさえも仕留める事が出来る『空手そのもの』を具現化したかのような技。
過酷な修練を幼き頃より反復してきた龍太郎の右中段正拳突きは、それそのものが鈍器であり、刃であり、弾丸であった。
そんな拳を前にして、迦楼羅は逃げない。
瞬き一つせずに、龍太郎の拳が眼前にまで迫り来るのを見ている。
相変わらず夕陽よりも強く輝く金色の瞳。
その瞳が、僅かに細まったように見えた…。