天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ
…放課後の出来事以来、龍太郎が迦楼羅を敵視する事はなくなった。
「何よ丹下、前はあんなに偉そうに私や迦楼羅に勝つって豪語していた癖に…どういう風の吹き回し?」
ある日の昼休み。
教室で一人でいた龍太郎に対して天眞が言う。
「あん?」
席に座って腕組みしたまま、龍太郎は視線だけを迦楼羅に向ける。
いつものように多くのクラスメイト達に囲まれ、元気溌溂といった様子ではしゃぐ迦楼羅。
そこにはあの放課後見せた猛々しくも威圧的な雰囲気などは微塵もない。
少々風変わりではあるが、どこにでもいそうな10代の少女そのままだった。
「何よ丹下、前はあんなに偉そうに私や迦楼羅に勝つって豪語していた癖に…どういう風の吹き回し?」
ある日の昼休み。
教室で一人でいた龍太郎に対して天眞が言う。
「あん?」
席に座って腕組みしたまま、龍太郎は視線だけを迦楼羅に向ける。
いつものように多くのクラスメイト達に囲まれ、元気溌溂といった様子ではしゃぐ迦楼羅。
そこにはあの放課後見せた猛々しくも威圧的な雰囲気などは微塵もない。
少々風変わりではあるが、どこにでもいそうな10代の少女そのままだった。