天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ
ともかく、既に『正体バレ』してしまったラエクスは、天神学園の生徒達の人気者だ。
人間に限りなく近い姿の自律型ロボット。
関節部にも継ぎ目はなく、汗もかくし涙だって流す。
時間の経過と共に毛髪だって伸びる人型兵器だ。
好奇の目で見られるのは仕方のない事と言えた。
「おー、お主がラエクスか。3年のクラスに転校してきたロボット」
廊下で彼を見かけた迦楼羅が声をかける。
「…ロボットではありません」
「何が違うの?」
迦楼羅の隣にいた天眞が問いかける。
「ロボットという呼称は安直な上チープです。ロボットなどと呼ばないで下さい」
天眞の質問に、ラエクスはぎこちなく眉根を顰めた。
人間に限りなく近い姿の自律型ロボット。
関節部にも継ぎ目はなく、汗もかくし涙だって流す。
時間の経過と共に毛髪だって伸びる人型兵器だ。
好奇の目で見られるのは仕方のない事と言えた。
「おー、お主がラエクスか。3年のクラスに転校してきたロボット」
廊下で彼を見かけた迦楼羅が声をかける。
「…ロボットではありません」
「何が違うの?」
迦楼羅の隣にいた天眞が問いかける。
「ロボットという呼称は安直な上チープです。ロボットなどと呼ばないで下さい」
天眞の質問に、ラエクスはぎこちなく眉根を顰めた。