天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ
だが彼がどんなに頑張っても、悲しいかなプロテクトは解けてしまっている。

「ラエクスとやら、お主どんな事ができるのじゃ?」

迦楼羅が質問する。

「はい、右腕部の多用途アタッチメント『アームチェンジ』でスナイパーライフルによる狙撃、重機関銃による機銃掃射、レスキューツールによる人命救助、スタンナックルによる白兵戦、竹箒による庭掃除からテフロン加工フライパンによる料理まで可能です」

「ほ、ほんとに多用途だな…」

苦笑いする龍太郎。

「ほぅ、やはり身体能力もずば抜けておるのかのぅ?」

「はい、腕力、脚力共に常人の数十倍、眼球には暗視、望遠、熱探知機能が備えられており、舌は毒物探知が可能。宇宙探査機にも使用されているプルトニウム電池が内蔵されている為に半永久的な任務行動が可能です」

迦楼羅にスラスラと答えるラエクス。

「成程のぅ…で、お主はロボットなのじゃろう?」

この質問だけは。

「ロボットではありません」

頑なに否定するラエクス。

「もう隠す意味なくない?」

天眞がツッコミを入れた。

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