天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ
「いい加減にせぬか龍太郎!ヤテンに勝負の無理強いなどするな!」

迦楼羅が怒鳴っても止まらない。

龍太郎は左右の正拳突きを繰り出しながら天眞を攻め立てる!

竹刀で拳を弾きながらも、後退する天眞。

相手は素手だというのに防戦一方だ。

「おらぁっ!」

龍太郎の後ろ回し蹴り!

これも竹刀で受ける天眞だったが、何しろ体格も筋力も違う。

受け止めきれずに床に叩きつけられる!

「どうしたどうした、デカイ口叩いてた割にはそんなもんか?本気で戦えや、玖宮」

フッと息を吐き出し、構え直す龍太郎。

そんな彼に。

「お前に何がわかる…」

竹刀を支えにしながら、天眞は立ち上がった。

「お前みたいな厨二病野郎に何がわかる!」

< 74 / 152 >

この作品をシェア

pagetop