天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ
悲痛ともいえる天眞の告白。

それを。

「いいんじゃねぇか?」

龍太郎があっさり返答する。

(軽っ!)

遥が思わず右手をズビシ!とスイングさせてツッコむ。

しかし龍太郎は決して考えなしで返答した訳ではなかった。

「『君は特別な人間。普通ではない、誰とでも親しくしていい人間じゃないんだ』…って何だそりゃ!普通じゃなかったら何で誰とでも親しくしちゃいけねぇんだ」

「え…だ、だって…それは…」

逆に問い返されて答えに窮するのは天眞の方だった。

「『普通じゃねぇ』、つまり『個性がある』ってだけの話じゃねぇか」

龍太郎はニッと笑った。

「天使のDNA?いいじゃねぇか。ご利益ありそうで、逆に親友(ツレ)になってもらいてぇくらいだぜ」

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