天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ
芝居がかった口調で、穹は言う。
「僕のこのヘッドフォン…実はこの学園のいたる所に仕掛けられた盗聴器と繋がっています。僕は学園中の情報を掌握する事で、この天神学園そのものを掌握しているに等しいんです。例えば玖宮さん、君の天使のDNAの事など入学当初から知っていましたし」
「っ…!」
天眞が歯噛みする。
「ラエクス君がどんな武装を内蔵しているのかも、七力さんがあのアスラ・メイデン君とどういう関係なのかも」
「……」
金色の瞳を細める迦楼羅。
「勿論皇帝、貴方の『真の』正体もね?」
(あわわわわわわ…!)
ポーカーフェイスは保っているものの、遥の膝は震えている。
「誰しもばらされたくない秘密はあるでしょう?でも僕は権力を振るう事で、そういった情報を世界中に広める事だって可能です。権力と情報、そして頭脳…この三つと引き替えに、僕は世界の全てを足元にひれ伏させる事が可能なんです」
穹は誇らしげに両手を広げて大仰に語り。
「僕のこのヘッドフォン…実はこの学園のいたる所に仕掛けられた盗聴器と繋がっています。僕は学園中の情報を掌握する事で、この天神学園そのものを掌握しているに等しいんです。例えば玖宮さん、君の天使のDNAの事など入学当初から知っていましたし」
「っ…!」
天眞が歯噛みする。
「ラエクス君がどんな武装を内蔵しているのかも、七力さんがあのアスラ・メイデン君とどういう関係なのかも」
「……」
金色の瞳を細める迦楼羅。
「勿論皇帝、貴方の『真の』正体もね?」
(あわわわわわわ…!)
ポーカーフェイスは保っているものの、遥の膝は震えている。
「誰しもばらされたくない秘密はあるでしょう?でも僕は権力を振るう事で、そういった情報を世界中に広める事だって可能です。権力と情報、そして頭脳…この三つと引き替えに、僕は世界の全てを足元にひれ伏させる事が可能なんです」
穹は誇らしげに両手を広げて大仰に語り。