天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ
「うぐふっ!!?」

結果龍太郎に顔面をぶん殴られた。

(やっちゃったあああああああ!)

遥が心の中で絶叫する。

「あの馬鹿…」

迦楼羅が呆れて額に手を当てる。

「龍太郎!あんた話聞いてなかったの!?」

天眞が龍太郎を制止しようとするが。

「知るかっ」

龍太郎は彼女の手を振り解く。

「俺は皆が言う通り単純馬鹿なんでな。隠し事もねぇし難しい事はよくわからん。ただ…」

床に尻餅をつく穹をギロリと睨んで。

「こういう陰でコソコソ他人の秘密を嗅ぎ回す挙句、権力を嵩にきた奴は嫌いだ」

「……丹下 龍太郎、後先を考えない猪突猛進型…」

ラエクスがまたパーソナルデータの書き換えを行っていた。

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