天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ
唖然とする一同の前で、穹は再びヘッドフォンを装着する。

「いいですよねぇ、初○ミク。最近の僕のお気に入りなんですよ」

「い、いや、そうじゃなくて!」

天眞が違う違うと左右に手を振る。

「お主、ヘッドフォンで盗聴内容を聞いておったのではないのか?」

迦楼羅もたまらず訊ねるが。

「ああ、その話ですか」

穹はクツクツと笑った。

「そんなの嘘に決まっているじゃないですか」

(嘘か~~いっっっっ!)

またも炸裂する遥の内面ツッコミ。

「……何故そのような嘘を?」

ラエクスの疑問も尤もだった。

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