おもいのたけ~ホワイトデー物語~
頭が真っ白になり、卓が話す内容が入ってこない
「ちょっ…ちょっと待って!結婚!?話が飛びすぎてない?」
話続けてた卓の言葉が止まると同時に、いつの間にかいた母が口を挟んだ
「良いじゃない!ママは賛成よ。卓君がもらってくれるなら!ね、由美さん」
「すずが家に嫁に来てくれるなんて…。夢が現実になったわ」
なぜか由美さんもその場にいた
由美さん、いつ来たんだろ?
疑問には思ったものの、母に問う
「お母さん、私の意志は?」
母と由美さんは顔を見合わせて私に言い切った
「少なからず、あんたの意志は必要無し。もう式場予約したから(笑)ね、由美さん」
「そうそう。綾花とも卓也とすずをどうしようか悩んだのよね」
「「はぁ?」」
思わず卓と二人で顔を見合わせ唖然とする
勝手に式場予約したと言うことは…
「式場予約の日時は?いつなの?」
色んな手間が省いたと喜ぶ母と由美さんに聞いたら…
「仲人さんは永井さん夫婦に頼んどいたし、後は衣装の採寸と招待する人への案内状送るだけだし、婚姻届もあるし」
パッと見せたのは婚姻届