おもいのたけ~ホワイトデー物語~
私は1度目のチャンスを無駄にした

短大に入学した直後、彼氏がいない私に友達が言ったこと

「フリーの男子と会わない?」

言われた日時と場所に着き、言われた服装をした男子を見つけた

近づくと、相手がビックリしたような顔をし、一瞬で笑顔に戻る

この笑顔、どこかで見たことあるような…

「合言葉は?」

「山!」

「川」

とりあえず相手は間違ってない

「守本凉花。短大生」

ぶっきらぼうに言い放つ

相手を見ると卓の笑顔を思い出させるから

「綺麗になったな。凉花」

ハッとして顔を見上げる

「えっ!?なんで…」

「久しぶり。偶然だな」

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