2つの顔

「八事の駅まで」「わかりました」ラジオからスローなジャズが流れてきて

ムードが満点だった「あ、この曲私良く歌ってた」「何歳ごろ？」「うーん１９歳ごろ」


「そういえば年を聞いてない」「私3歳」「冗談はやめてくれよ」「女性に年聞くの？」「教えてよ」「42歳よ」「えっ」「俺より５つも上なんだ

「私貴方が年下って知ってたわよ」「えっ」「そっかお姉さんなんだ」

「年下の男の子♪」彼女はよってご機嫌だった。

八事の駅に着いた、タクシーから降りるときけつまずいて彼女は転んでヒールを折ってしまった。

「まだ買ったばかりなのに」「困ったな」「あそこのローソンで応急処置しよう」

近くのコンビにはいると（セメダイン）を買い靴の補強をした。

彼女の機嫌は直ったらしい・・・・

「さあ送るよ」「まだ帰りたくないもう少し一緒にいたい」

「女性から口説くもんじゃないよはしたない」「だって寂しい」

「ね、もう少しだけ」といいながら彼女は道路に寝転んだ。

「おいおい」起こすのに一苦労した「よってるのか？」「はーい酔ってまーす」

「お酒弱かったんだね」「うんあまり飲めない♪」

引きずるように歩きながら近くにラブホテルの看板が目に入った。

（酔っ払った女だく趣味はないんだけどな）