美神 ~女神との邂逅・そして肉体を抜け出し幽体となった私が最後に鏡の中に見た自分の姿とは・・・
手足が布団に接触している
感触が全く無く、

手足が明らかに
宙に浮いている感じがしていました。


手足ばかりでなく、
頭や肩やお尻までも、

只背中の一点だけを除いて、
その背中の一点はと言うと
何時までもしつこく布団から離れようとせず、

そこを除き身体全身が
訳の分からない揚力で

上に引っ張られるような感覚で
宙に浮いているのが感じられました。


そればかりか
私の身体全体がまるで

薄い膜で覆われたゼリー状の物質で
出来ているかの様に感じられ、

ゴォーゴォーと激しく音を立てて
吹き荒れる嵐の中で、

私のゼリー状の身体は
その嵐の風の作る激しい波に洗われ

プルプルと音を立てながら
今にも千切れそうに

震えているのが感じられました。

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