美神 ~女神との邂逅・そして肉体を抜け出し幽体となった私が最後に鏡の中に見た自分の姿とは・・・
 この糸が切れない限りは
私が肉体からどんなに遠く離れても

死なないということなのでしょう。


唯、私は冷たいほど
冷静で清らかで静寂に満ちた
あの瞬間に

自らその銀の糸を切ることに
何の躊躇も感じていなかった

自分が居たことを思うと
恐ろしくも感じられたのです。


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