私の雫
〜完結編〜
今朝は珍しく早く起きれた。「今日は何かラッキーな事がありそうね」と、外が暗い事にも気が付かずうきうきしながら学校に行くため、制服に着替えて昨日のうちに準備した持ち物を見し直した。
一通り終わった時に丁度母親が私を起こしに来た。「なるほど、だから雨なのね」
訳が分からなかったので訊いてみると「外を見てみなさい」と、言われたのでカーテンを開けて見ると、どしゃぶりと言うほどではなかったが雨が凄く降っていた。「あ~あ、いきなりアンハッピーじゃない」と、ちょっと落ち込んでしまった。
くよくよしてもしかたないのでリビングで朝食を食べながら、テレビで天気予報を見て「今日は一日中雨空でしょう」と、言っていた。
でも、毎朝欠かさず見ている星座占いで自分の双子座が一位だったし、ラッキーアイテムはライトブルーの傘だったのでまたハッピーになりながらしっかりと傘を持ちいつもよりだいぶ早く学校へと向かった。
その途中で段ボール箱に捨てられた子猫を見つけた。
頭上には木の葉があり、雨はしのげていたもののとても寒そうだったので近所のスーパーで、ミルクとキャットフードと紙皿、子猫の体を充分に巻けるタオルも買って来て餌などを紙皿に入れて子猫の前に置いて、寒そうに震えている小さな体をタオルで包んで「バイバイ、また必ず来るからね」と、小走りになって学校に再び向かった。
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