私の雫
「夕、今日も遅刻ギリギリだったね」と、幼馴染の恵の言葉に「別にいいもん」と返しながら恵の後ろの席、窓際の列の一番後ろの自分の席に座った。すぐさま「なになに、何かいい事でもあった?」と聞かれたので、「実はね…」と、言うのと同時に担任が入って来た。この担任はみんなから嫌われていて、顔は中の下で小声で喋っていても注意してくるので話せない事もあり、嫌われているのだ。私は先生と言っているが一部の女子からは名前でさえ呼ばれていないのだ。
朝のホームルームで「今日は学校の都合で三時間目の四十分授業で終礼となります。他にはありません」と終わって職員室へと戻っていった。
今日の一、二時間めは体育なので体育着とジャージ、体育館履きを持って女子ロッカーへと向かった。
着替えながら私は「今日は三時間目まででラッキーだね」と、恵に話しかけた。
「そういえばさっきの事、聞きそびれたけど何かあったの?」
「うん、今日ねいつもより早く起きれて、何かラッキーなことがあると思いながら登校してた途中で捨て猫を見つけたから家に連れて帰ってあげるの」
「じゃあ、今日の帰り一緒に見に行っても良い?」
「もちろんいいよ」
着替え終わり体育館に着いて、女の体育の沢口先生が「今日はグラウンドが使えないのでバスケットボールをやる」と言ったので、縦列ごとに一チーム六人で作り、左から一、二、三と番号を振り分けて一試合十分で試合を始めた。
一と二、二と三、三と一で試合をやり、三十五分ほどたった。
自分と恵は一チームで二人のコンビネーションとチームでのサポートで試合は二勝に終わり。
三チームが一勝で終わった。
着替えるのでチャイムが鳴るより少し早く授業が終わった。
三時間目は物理の自習だった。
私は子猫の絵を描いていると「もしかしてそれが夕の言ってた子猫?」と聞いてきたので「うん、そうだよかわいいでしょ」と、言うと「うん、すごくかわいい」と言ってくれた。
絵が描き終わるとチャイムが鳴り終礼で担任が「それじゃ、気をつけて帰るように」と、言って終わって今日は陸上部に入っているが学校の都合で全ての部活動が休みなので二人で子猫を見つけた場所に行くと、誰かに拾われた後だった。
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