私の雫
「ほら、そんなに落ち込まないで」
「…」
「えっと…、きっと良い人に拾われたのよ」
「…はぁ」
「…もぉ、子猫が幸せならそれで十分でしょ。ほら、帰ろう」
「…うん、そうだよねサンキュー」
「じゃ、また明日~」
「またね~」
 
「ただいま~」
「お帰り、夕」
「お帰りなさい、夕ちゃん」
「あ、叔母さん、こんにちは」
「にゃ~」
「ちょっ、叔母さん、その猫どうしたの!?」
「雨の中に捨てられてたから拾って来たの」
「ねえ、その猫飼っても良い??」
「私は別に良いけど…」
「いいよね、お母さん」
「その代わりちゃんとお世話するのよ」
「うん!!」
「行こっ、雫」
「何で雫なの??」
「雨の中にいたから雫」
「相変わらず単純ね」
「どうせ単純ですよ、じゃ行こっ」
「にゃ~」
 
「え~とまずは写真ね、よっと」
『カシャ』
「ニャ!!」
「ゴメンゴメン、まぁしょうがないっか」
「え~と、大ニュース!!大ニュース!!、なんとさっき話してた子猫が家にやって来ました~♪写真を添付しときました。まぁ、ビックリして少し変だけどね。っと、送信」
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