私の雫
「あ、もうこんな時間。帰らなきゃ~残念」
「もう、いつでも来ていいって」
「うん、そうだね」
「玄関まで送っていくよ」
「ありがと」
 
「今日はとっても楽しかった♪」
「じゃ、また明日」
「にゃ~♪」
「うん♪、また明日」
『ガチャ』
「あ、雨上がってる」
「あ、本当だ」
「じゃあ…、雫がいない」
「え、うそっ。本当だ!!さっきまで私が抱えていたのに」
「「雫〜」」
「どうしたの?」
「雫がいなくなったの!!」
「きっとそれはしょうがない事なのよ」
「どういうこと!?、叔母さん」
「多分なんだけどね。夕ちゃんが雫って名づけたのは偶然じゃないと思うのよ。きっと雨が降っている間にしかいられない猫だったのよ。実際、今は雨降ってないでしょ」
「そうなのかな、…でもさ、そしたら何で叔母さんはその事を知ってるの?」
「それはね…ひ・み・つ」
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