君は天使
バイト先はコンビニ。
家から徒歩10分くらいの。
でも、この時期にバイトって・・・・
単位、ヤバいな。
そう、泣きごとを言いながら生活(略
* * *
「今日からお世話になります。
片山です、よろしくお願いします。」
店長に連れられていろんな人に挨拶をする。
名前を覚えるのが一苦労だ。
「あ、安藤さん、
今日から入る新人の子、片山くん。よろしく頼むよ。」
店長に促され、さっきと同じ挨拶をする。
「あぁ、・・・・・・って!港太か!?」
「はい・・・?・・・・って!健太先輩!?」
くるりと振り返った先輩に幼いころの先輩の顔がかぶる。
安藤健太。
俺の中学時代のバスケ部の先輩。
「懐かしいなぁ・・・あ、しっかりしごきますよ。店長。」
ニッと笑って店長に話しかける。
「・・・あ・・・あぁ、よろしく頼むよ。」
乾いた笑いを残して店長は去っていった。