君は天使
レジ打ちの作業も一通り覚えて一応、出来るようになった。
「よしよし・・・。
いいよいいよ、お前、頭いいなぁ」
感心するように俺の手つきを見る。
「いやいや、さっきも言いましたよ。」
この会話何回目だ。
そう、クスッと笑う。
「いやぁ・・・。お前の上達ぶりが可愛くてなぁ・・・」
「・・・俺の親父ですか?」
これも何回目だ。
「でも、1ヶ月だろ?契約期間。」
「そうっすね。1ヶ月で・・・」
俺はサンが帰るまでの間しかシフトを組んでない。
「ま、その間にがっぽり稼げよ。」
悪戯な笑みを浮かべて先輩は商品を取りに行った。