君は天使
♪ ♪ ♪
「・・・貴方・・天使・・・?」
ビックリしている少女の前で微笑む。
「えぇ、サンよ。よろしくね。」
出来るだけ、素は出さないように話す。
「・・・あたし・・・死ぬの・・?」
カタカタと震えてる少女を見てフッと笑ってしまった。
「・・・違うわ、貴方の願いを叶えにきたの。」
「あたしの・・願い・・・?」
「そう、貴方の願いは・・・片山・・・港太と恋人になること。」
港太の名前を口にした瞬間あたしの胸はチクリチクリと痛む。
それと反対にコノ少女は顔を真っ赤にしてへなへなと座り込んだ。
「・・すごい・・・叶えてくれるの!?」
興奮気味にあたしを見る。
「・・・叶えようと努力はするわ。けれど、人の想いなんて変わるモノ。あたしは貴方の手伝いをするの。」
そう、人の想いなんてすぐ変わる。