長い一日。
始まりはいつもの夢から
泣き声が聞こえる。

ここは白い大きな部屋。

目の前には私によく似た女の子が小さくなって泣いている。

私と違うのは髪の長さだけ

「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい…」

女の子はずっと謝り続けている。

「大丈夫?」

私が手を伸ばすと、女の子が顔を上げた。

「あんた誰?」

そう言った女の子の目が無かった。

私が悲鳴を上げる寸前。私は闇に飲み込まれた。

闇に落ちていく私の耳に女の子の声が聞こえた。

「ごめんなさいお姉ちゃん。ごめんなさい…」

「思生っ!」

えっ?思生って誰?

わからない。ただ涙がでてる。

私によく似た女の子あなたは誰?

とても大切な子だったはずなのに思い出せない。

私は冷たい闇の中を落ちていく。

しょっぱい雫達と一緒に。




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