長い一日。
通学路の途中にある花屋さんでひまわりの花束を持った見覚えのある女の人にあった。
「あら、空菜さんに思生さん。今から学校?」
「加奈さん!今度の患者さんの好きな花は、ひまわりですか?」
彼女は自分の持っている花束を見つめ、笑ってうなずいた。
本当に患者想いのいい看護師さんだ。
「ほら、遅れちゃいけないわ。早く行った行った」
彼女は笑って私たちを見送った。
信号機の前までくると、今度は重そうな荷物を持ったおばあさんがいた。
「おばあちゃん向こうまで荷物持ってあげるよ。この横断歩道長いから」
私が笑いかけるとおばあさんが私の顔を見る。
「おや、どうもありがとう。
あら、思生ちゃん達じゃないかい?」
そうだ。
このおばあさん見覚えがある。
私たちが退院まじかに健康診断に来てたおばあさんだ。
あの時は、息子さんのことで悩んでたんだっけ?
長い横断歩道を渡りきったところで、私はおばあさんに聞いてみた。
「その後、息子さんとはどうなったんですか?」
「おかげさまでね。その荷物も息子夫婦と孫へのお土産なんだよ」
おばあさんが顔をしわだらけにして笑った。
とても幸せそう。
よかったね、おばあちゃん。
「あら、空菜さんに思生さん。今から学校?」
「加奈さん!今度の患者さんの好きな花は、ひまわりですか?」
彼女は自分の持っている花束を見つめ、笑ってうなずいた。
本当に患者想いのいい看護師さんだ。
「ほら、遅れちゃいけないわ。早く行った行った」
彼女は笑って私たちを見送った。
信号機の前までくると、今度は重そうな荷物を持ったおばあさんがいた。
「おばあちゃん向こうまで荷物持ってあげるよ。この横断歩道長いから」
私が笑いかけるとおばあさんが私の顔を見る。
「おや、どうもありがとう。
あら、思生ちゃん達じゃないかい?」
そうだ。
このおばあさん見覚えがある。
私たちが退院まじかに健康診断に来てたおばあさんだ。
あの時は、息子さんのことで悩んでたんだっけ?
長い横断歩道を渡りきったところで、私はおばあさんに聞いてみた。
「その後、息子さんとはどうなったんですか?」
「おかげさまでね。その荷物も息子夫婦と孫へのお土産なんだよ」
おばあさんが顔をしわだらけにして笑った。
とても幸せそう。
よかったね、おばあちゃん。