長い一日。
目も耳も使えない友達
シイナはある病室の前でとまった。
409号室。
ここ見覚えがある。
ずーっと前。
私が入院したばかりの頃。
一人ぼっちの寂しさからよく病室を抜け出して、病院の中を歩き回っていた頃のこと。
一人の女の子が壁を伝って歩いているのを見た。
大丈夫?
って聞いたけどその子は何も言わずに行ってしまった。
その子がいた場所がちょうどこの病室の近くだった。
シイナが病室のなかに入っていく。
私もあとからついていった。
病室の中には何人かの大人たちとあの子がいた。
「シイナ。なんでここに来たの?」
「どちら様?」
「えっ!?えーっと…。」
いきなり話し掛けられて私の頭のなかは真っ白になった。
「こんにちわ!
私、空菜っていいます。
この病室に来てよくこの子と遊んでるんです。」
「ちょっと!!あんたにはシイナって名前あげたでしょ!?
それに私この子と遊んだ覚えないんだけど」
私は思いっきり大きな声でシイナに言ったけど、シイナはまるで聞こえていないみたいに無視した。
シイナだけじゃない。
私は結構大きな声を出したのにこの病室にいる全員に聞こえていないみたいだ。
409号室。
ここ見覚えがある。
ずーっと前。
私が入院したばかりの頃。
一人ぼっちの寂しさからよく病室を抜け出して、病院の中を歩き回っていた頃のこと。
一人の女の子が壁を伝って歩いているのを見た。
大丈夫?
って聞いたけどその子は何も言わずに行ってしまった。
その子がいた場所がちょうどこの病室の近くだった。
シイナが病室のなかに入っていく。
私もあとからついていった。
病室の中には何人かの大人たちとあの子がいた。
「シイナ。なんでここに来たの?」
「どちら様?」
「えっ!?えーっと…。」
いきなり話し掛けられて私の頭のなかは真っ白になった。
「こんにちわ!
私、空菜っていいます。
この病室に来てよくこの子と遊んでるんです。」
「ちょっと!!あんたにはシイナって名前あげたでしょ!?
それに私この子と遊んだ覚えないんだけど」
私は思いっきり大きな声でシイナに言ったけど、シイナはまるで聞こえていないみたいに無視した。
シイナだけじゃない。
私は結構大きな声を出したのにこの病室にいる全員に聞こえていないみたいだ。