甘い時間をください。
「あたし、悠哉がスキだよ。」
初めて言葉に出した。
悠哉を不安にさせたくないから、あたしも真っ直ぐにぶつかろうと思った。
「美咲、今のすげー嬉しいんだけど…」
あたしは悠哉の顔を見上げようとすると悠哉の大きな手に阻止された。
「…っな!なんで?」
あたしは無理矢理、悠哉の手を振りほどくと、そこにあったのは………。
「見んなよ…ばか」
悠哉の真っ赤な顔だった。
あたしまで恥ずかしくなっちゃったじゃない。
二人の視線が交わるとお互い笑顔がこぼれた。