甘い時間をください。


「はぁ…はぁ…」


あたしたちは息を切らして屋上に座り込んだ。


「あ~…ひと安心」


悠哉はフェンスにもたれて笑顔で言った。


付き合うようになってからあたしは友達だった悠哉を意識しちゃってうまく喋れなかった。


…こういう時間が新鮮で楽しいな。


「こんなに走ったの久しぶりだよ」


あたしも悠哉に応えるように笑顔を見せた。


「ちゃんと喋ったのも久々だよな」


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